2006/02/17 Bart PeBuilder 3.1.10aがリリースされています。
2006/01/20 3.1.9の日本語化に関して
2005/11/29 PeBuilder 3.1.3を対象に記事を書き直しました。 3.0.xの記事はこちらに移動しました
  1. PE BuilderでWindowsXPブータブルCDROMを作ろう
  2. 必要なもの
  3. 素のBartPE作成手順
  4. 情報

(新)PE BuilderでWindowsXPブータブルCDROMを作ろう。


長い前置きは前回の記事を読んでいただくことにして、PeBuilderの使い方を図解していきます。 一度で望みどおりにCDを作ることは少々難しいと思ってください。 まずは最小構成で動くBartPE(のCD-R)をつくり、それからプラグインを増やしてまたCD-R/DVD-Rを焼き、動作確認・・・ の繰り返しです。

ちなみにWinPEのマイクロソフトの本来の目的は、Windows Vista に代表されるグラフィカルなインストール画面を実現するためです。
今までのWindows OSのインストール時には文字ベース(CUI)でしたが、これでやっとLinux系のOSインストーラーに追いついたことになります。


さて、BartPEの作成には以下のものを用意できることが第一段階です。

必要なものと環境


1.WindowsのインストールCDROMからいくつかのファイルが必要です。
BartPEの作成に対応しているWindos Install CD-ROMのバージョンは:
以下のうちいづれかを用意します。 2.PeBuilderを動かす環境
PE Builder は Windows 2000/XP/2003 システム上で動作します(必要なファイルを整える環境)。 Windows NT4/ME/9xでは動作しません。

3.BartPE 作成トラブルを避けるためにNTFSのパーティション
PeBuilderをインストールするパーティションはNTFSにしたほうがいろいろ無難です。

4.ISOイメージファイルを書き込めること
具体的には、CD-R/DVD-Rドライブが必要です。
WindowsXP搭載PCを購入された方はほぼこの条件をクリアできる可能性が高いですね。
書き込みソフトは・・・・実はPeBuilderでISOイメージ作成後にメディアに書き込むことが可能になっています。

5.辛抱強い心とリトライ精神
説明どおりにやってもうまくいかないこともあります。そういう時は環境がどこか適切でないはずです。
問題を見つけるのは大変ですが、あきらめないでがんばる気持ちが大切。

お勧めの環境は、WindowsXPをインストールした環境でPeBuilderを動かし,XP Sp1以上のCDROMを使う方法です。

昔の記事と見比べるとわかりますが、PeBuilderの現行バージョンはずいぶん使いやすくなっています。
それでは、はじめましょう。


素のBartPE作成手順


Pebuilderをダウンロードする

PE Builder v3.1.3 zip package をダウンロードしてファイルを解凍してください。
解凍後のフォルダ構成は以下のようになっているとして説明します。

E:\PeBuilderの部分は各自で環境が異なる部分ですので読み替えてください。
この中の’Pebuilder.exe'を実行します。



すると以下のスプラッシュウィンドウが一瞬表示されます。
スプラッシュウィンドウ


そのあと、PeBuilderの初回起動時だけですが、PeBuilderのライセンス条項が表示されます。
PeBuilderライセンス
この画面は’  I Agree  (了承する)'で次へ。



PeBuilderのメイン画面(初期値)です。
PeBuilder基本画面



このメイン画面について以下のように変更します。
メイン画面設定変更
PE Builderメイン画面 設定変更例
Source:(必須)Windwos Install CD-ROMのドライブ
またはI386フォルダの親フォルダ
Custom:(任意指定)BartPEのCDに含めたいフォルダ
Output:(必須)作業データフォルダ
(ISOイメージファイルの元データ作成場所として)
Create ISO Image(オプション)チェック推奨
CD/DVD書き込み用の
イメージファイル出力先
Burn to CD(オプション)任意でチェックしてください
ISO作成後にCD書き込み
Erase CDRW(オプション)RWに書き込む前にRWメディアを消去します
Device書き込みCD-R/DVD−Rドライブを指定します

プラグインの設定は今は説明しません。一通りの流れを一気にしていきます。
さて、上記のような感じで設定できたら、 Build ボタンを押して BartPEの作成処理を開始します。
・・・・


すると作業フォルダに関して以下のようなダイアログのうちいづれかが出現しますが、
どちらにしろ・・
作業フォルダが無いとき→新規作成するよ
作業フォルダがあるとき→上書きしちゃうよ
 はい(Y)  をクリック。



さらに、これも初回だけですがWindowsのライセンス条項も表示されます
WindowsEULA
これも  I Agree  で次にすすむ。



BartPE作成中
BartPE作成中の画面です。
勢いよくログが流れていきます


数分待ちます。
エラーが無ければ以下のようなダイアログで停止(終了)しています。
ノーエラーでフィニッシュ
 Close  終了です。
あとは出力されたISOイメージファイルをCD-R(RW),またはDVD±R(RW)などのメディアに書き込みます。

そしてそのメディアをドライブに入れたままWindowsを再起動します。
ISOイメージの作成と、メディアへの書き込みがうまくできていれば以下のようにBartPEが起動してくるはずです。
起動時の画面1

起動時の画面2


ログオン後の画面
ネットワーク自動設定のダイアログが出ています。 運がよければ自動でネットワークが使えるようになるかもしれませんが確率は低いです。  No  を推奨。

タスクマネージャ
文字化けしています。これは日本語化プラグインを導入すると直ります。



タスクマネージャ2

左下の GO をクリックするとメニューが出るので、一通り遊んでみましょう。
標準メニュー
終了できなくて悩んでいる場合は、PCの電源ボタンをそのまま押し続ければOK。

この手順どおりにやっても同じ結果が得られない場合もあります。
自分の環境でうまく動作する環境をぜひ試行錯誤してください。




情報

情報2

旧記事の情報をご覧ください

追加情報その3

Bart's PE Builder FAQDEKOのアヤシいお部屋。
このFAQは非常に参考になります。是非ご一読ください。

マルチブータブルCD/DVD製作法 目次
ブータブルCD/DVDに興味を持った方が次に進む気がするステップ。
それは複数のブータブルCD/DVDを一つにまとめて マルチブータブル環境を構築することです。
ハードディスクのOSインストールにもマルチブートの技がありますがそれとは別の技です。

CD-R からこんにちは。
BartPE・その他ブータブルCD 総合サイト.
BartPEなど、ブータブルCDに関しての情報提供に熱心なサイト。
他のサイトとあわせてここも参照すると便利。




窓の杜 - 【NEWS】MS、仮想PC作成・実行ソフト「Virtual Server 2005」R2の日本語版を無償公開
      マイクロソフト謹製 仮想PCソフトが無償で利用可能になりました。これはもう使うしかありません。BartPEの動作検証に。
      最終的に実機での動作確認は必須ですが。



環境参考

PE Builder実行およびBartPE動作環境
システムASUS A7N8X-E Deluxe
CPUAthlonXP 2500+
メモリ512MB+1024MB*2
ハードディスク250GB x 3 Serial ATA, ATA100
作業OSWindows XP Professional SP2+最新パッチ
作業ファイルシステムNTFS(FAT32ではNGです)
BartPE対象 Install CD-ROMXP CD-ROM に SP2 を適用済