FDで起動したMS-DOSでFEP
(Front End Processor いわゆる「IME」)
が使えるようになる。
[MS-DOS 日本語入力]
2004/11/23 文言修正
2003/06/07 修正
2002/09/03 更新
※ここから先は、Windows98(SE)を利用していることを前提にして話を進めます。
Windows95でも、同様に作業できると思います。MEはできないかもしれません。
コンピューターが立ち上がらなくなったとき、
フロッピーディスクでMS-DOSを起動し ファイルの復旧を試みたことはありませんか?
うっかり日本語のファイル名、フォルダ名にしてしまったが為にDOSからの復旧を諦めてしまう前に
このFDを作っておきましょう。
(日本語入力ができなくても、日本語のファイル名を指定する方法はなきにしもあらずですが。)
または古いマシンで超軽量なテキスト編集環境を構築してみたいという方にも最適。か?
|
日本語入力環境までFDに納めようとするとどうしても1枚には入りきらないので、
思い切って2枚にしました。 その分1枚のFDには余裕があるので、いろいろ入ります。
MS-DOS起動(システム設定済み)用のディスク。ディスク1.
FEP(日本語入力環境)を備えたディスク。ディスク2。
の、計2枚を作成します。
ディスク1のFDには、以下のファイルをコピーしてください。
(コピーの仕方がわからないかたはメールにて質問してくださってもかまいません)。
おそらくここにあります。
検索をすればそれが唯一のファイルであることが確認できるでしょう。
ディスク1(起動用) の必須ファイル | | |
| autoexec.bat ※編集 | 必須です。 これは自分で編集する必要があります。 詳しくは後を見てください。 |
| | |
| adddrv.exe | |
| ank16.fnt | |
| ank19.fnt | |
| biling.sys | |
| command.com | |
| config.sys ※編集 | こいつも編集しないとうまく動きません。 |
| emm386.exe | |
| himem.sys | |
| io.sys | |
| jdisp.sys | |
| jfont.sys | |
| jkeyb.sys | |
| jkeybrd.sys | |
| kanji16.fnt | |
| kkcfunc.sys | |
| mscdex.exe | |
| oakcdrom.sys | |
| msdos.sys | |
| | |
| | |
あれば便利 | | |
| attrib.exe | ファイルの属性を変更するために必要です |
| chkdsk.exe | ディスクのエラーチェックをします。 |
| doskey.com | キー入力の履歴をとります。 |
| edit.exe | テキストファイルを編集できます。 今回は必須のファイルかもしれません。 |
| fdisk.exe | ハードディスクの区画を作成します。 |
| format.com | ディスクのフォーマットをします。 |
| smartdrv.exe | ファイルコピーを高速化します。 |
| sys.com | Win9x用のブートセクタに書き戻します |
| xcopy.exe | |
| xcopy32.exe | |
2枚目のFDには以下のファイルをコピーしてください。
よく使うコマンドはどちらのFDにも入れておくとFDの入れ替えが必要ないので便利です。
ディスク2(日本語変換) の必須ファイル | | |
| adddrv.exe | |
| command.com | |
| dosime.bat | |
| dosime.sys※編集 | 編集します。 |
| edit.com | |
| edit.exe | |
| msime.dic | |
| msime.sys | |
| msimed.sys | |
| msimek.sys | |
| msimer.dic | |
| msimergn.exe | |
あれば便利 | | |
| doskey.com | |
| extract.exe | |
| fdisk.exe | |
| findramd.exe | |
| mem.exe | |
| scandisk.exe | |
| xcopy.exe | |
| xcopy32.exe | |
-------------------------------------
Autoexec.batの編集。
それまでの Autoexec.bat の内容をすべて削除し、
新たに以下の記述のみを書いてください。
つまり、以下の4行だけを Autoexec.bat
に書いて保存してください。
-------------------------------------
REM ココから
mscdex.exe /d:mscd001 /l:q
doskey
REM ココまで
-------------------------------------
config.sysの新規作成
それまでの config.sys の内容をすべて削除し
新たに以下の記述のみを書いてください。
-------------------------------------
device=himem.sys
DEVICE=EMM386.EXE
DEVICE=KKCFUNC.SYS
buffers=20
files=60
dos=high,umb
lastdrive=z
DEVICEHigh=BILING.SYS
DEVICEHigh=JFONT.SYS /MSG=OFF
DEVICEHigh=JDISP.SYS /HS=LC
DEVICEHigh=JKEYB.SYS
device=oakcdrom.sys /D:mscd001
-------------------------------------
dosime.sysの編集
以下のように書き直してください。
-------------------------------------
device=msimek.sys /A1
device=msime.sys /D*msimer.dic /C1 /N /A1 /Dmsime.dic
なお、文字コードはSHIFT-JISで編集をおこなってください。
これで完成です。
FD1をFDDに入れたままPCを再起動してください。
その後FD2に入れ替え、DOSIMEとタイプしてください。
そのままでは何も変わらないように見えますが、
Altキーと全角/半角キーを同時押ししてみてください。
入力モードが切り替わるはずです。もしもうまくいかなかった場合は、説明を順番に確認していってください。
どうですか?うまく行きましたでしょうか?
後はもう思う存分日本語入力を楽しみましょう。
ひとこと:
MS-DOSの起動ディスクから起動しているときにStarting Windows98 ・・・って出てくるのは詐欺ですよね。
そのままじゃあMS-DOSが立ち上がるだけなのに。初心者はココで淡い期待を裏切られます。