2005/04/03 それから
2004/05/02 追記
2002/12/01 作成
2002/12/03+ 修正
〜序〜
いつもカタカタ言わせていたハードディスク、IBMの40GB、7200回転 UltraATA100対応、型番IC35L040AVER07
がとうとう帰らぬものとなりました。
奇しくも本日11時過ぎ、実家の愛犬”タマ”が死んだとの連絡がありました。マジです。
大切なものを同時に失ってしまってかなり落ち込みました。
ものも人も犬も命を失えばその機能を失ってしまいます。人が死ねば葬式をしてお墓をつくります。
犬が死ねば保健所に持って行き焼いてもらいます。もしかすると剥製にしてもらうかもしれません。※12/2に火葬しました。
それではハードディスクが壊れたらあなたはどうしますか。とりあえずパソコンごと捨てちゃうという無知な人から
新しいハードディスクに交換して壊れたハードディスクはしまって置くとかでしょうか。
とりあえず私は分解することにしました。そして卓上にオブジェとして飾っておきます。そうしてハードディスクは永遠に輝き続けるのです。
1)ハードディスクの最期の姿を
往年の姿(ブランケットからはずしてよくみえるようにしてあります)
(中央のものがそれ)
2)分解に必要な道具
ハードディスクには特殊な形状のねじが使われています。
通称「精密ねじ」と呼ばれるねじで6つの頂点を持った星型の穴()をしています。
普通のドライバーを使っても滑ってしまい回すことが出来ません。ようするに
普通の人があけてはならない部分に使用するねじです。あける時はそれなりに覚悟が必要です。
ハードディスク周辺のねじはねじ頭が出ているためにペンチなどを使って
頭をつまんでねじを回転させることが出来ました。ここまではあけてもイイよってことでしょうか。
中央部分はねじ頭の周辺が盛り上がっていてねじ頭が埋まっているのでペンチでつまむことが出来ませんでした。
そのためホームセンターで専用の精密ねじ用ドライバT-8(数字は径の大きさ)を買ってきました。一般名称は
トルクスドライバーというようです。パソコンパーツショップのおにいさんに聞いたところ
ハードディスクにはT-8がぴったりだという話です。(QuantumなどのハードディスクではT6とT8が混在しているものもありました)
Google 検索: トルクスドライバ。
(小冊子は大きさの比較のため。B6サイズ)
3)遺影
ラベルが見えるように拡大です。
(周辺の6つのねじは既に外してあります。)
裏面
4)ねじ回しポイント
赤い部分のねじはペンチで回せます
緑色に囲まれた部分はラベルをはがしました
青い部分のねじはT-8ドライバで回せます
黄色い部分は通気穴です
5)初めての対面
4)のねじを外すと簡単にふたを開けられました。その向こうにはすぐにハードディスク
が見えます。
以外に簡単な構造をしていますが40GBものデータをこれに蓄えるハイテクノロジーの塊です。
写真では良くわかりませんが2プラッター、4ヘッドのハードディスクです。
(プラッター:円盤、ヘッド:データ読み取りアームの先端)
6)美しい、鏡のようだ(それ以上だ)
チリや埃の進入を許さない(私は許したけれど)ハードディスクですから
その表面はとてもきれいです。
その美しさを余すところなく表現しようとがんばりましたが
うまく伝えられるか心配です。
それではどうぞ。
斜めから鏡(データ記録面)の反射を強調
正面から一枚
正面からもう一枚
7)動画で見る
このハードディスクが壊れたとき(認識されなくなったとき)に発生していた音を
再び再現し音声付の動画として収録しました(実録)。ふたを開けたままのハードディスクを
マザーボード(IDE)に接続して電源ONというすばらしい危険走行ぶりを
お楽しみください。
ヘッドが移動(シーク)する様子が生で見られます。マニア垂涎ものです。
ダウンロード
(zip圧縮してますので解凍してからご覧ください)
(動画が見られない、変な色になる、音が出ないなどありましたら
DivX
などのVideo、Audioコーデックを追加して見てください。無料です)
(QuickTimeデ再生したら変な色になったのでお勧めしません)
そして、愛犬”タマ”の冥福をここに祈ります。2002/12/01
2005/04/03
あれから2年と数ヶ月、サイトを見た人からHDDを譲って欲しいと
打診があり、送料分だけを負担してもらって譲ってしまいました。
私の手元で飾ってあるよりも、必要とされる人の所で活躍した方が良いのではないか。そんな感じです。